フェルメール生誕の地(Voldersgracht 25番地)
フェルメールの両親は「Flying Fox(空飛ぶ狐)」という宿屋を経営していました。1632年10月フェルメールはこの宿屋で生まれたと記録されています。フェルメールの父親は、絹やベルベットを加工する職人で、副業として宿屋経営を行い、また聖ルーカスというギルドに美術商として登録していました。そのおかげ「空飛ぶ狐」には多くの画家が出入りし、小さなヨハネスに影響を与えたことでしょう。聖ルーカス・ギルドハウス(Voldersgracht 21番地)
1653年ヨハネス・フェルメールは、聖ルーカス・ギルドに登録します。デルフト焼の職人など多くの芸術家が登録されていたこのギルドは、芸術家の利益を守ると共に、その作品の品質を高め、デルフト産の芸術・工芸作品の名声を高めるという目的がありました。1662年と1671年の2度にわたり、フェルメールはギルド会議のメンバーに選ばれています。
フェルメール・センター
2007年4月20日、この地にフェルメールの作品や生涯を展示するスペース「フェルメール・センター」が誕生しました。オリジナルの建物は1876年に解体されましたが、資料を基に再現した地下1階、地上3階の建物が全てフェルメールにささげられています。
ここではフェルメールがどのように作品に取り組んだか、いかにして光の達人となったか、そしてどのように光を構成していったかなどについて知ることができます。また全作品のレプリカが展示され、再現されたフェルメールのアトリエでは、構図の取り方、光の使い方、色の生み出し方について学ぶことができます。さらに作品の裏側に隠されたストーリーやフェルメールの人生、パトロンについても紹介されており、美術ファンならぜひ訪れてみたいところです。
住所 Voldersgracht 21,2611 EV Delft (デルフト駅から徒歩10分)
インターネット www.vermeerdelft.nl(英語)
「小路」の家並1(Voldersgracht 19-20番地)
1993年に発表された新説では、「小路」はフェルメールの家から聖ルーカス・ギルドハウスの方向を描いたものではないかと推測されています。19〜20番地に今も残る家には「小路」に描かれている部分と一致する箇所があります。
「小路」の家並2(Nieuwe Langendijk 24-26番地)
1982年の地理学的、歴史的研究の結果、この通りにある3つの建物が作品「小路」に密接な関わりがありそうだと専門家は発表しています。「小路」が描かれたと推定されるもうひとつの場所です。
メーヘレン(Markt 52/54)
フェルメールの父親は、ヨハネス・フェルメールが9歳のときに「メーヘレン」という宿屋を買いました。 ここにもデルフト在住の芸術家が出入りし、フェルメールに大きな影響を与えたといわれています。経済的に恵まれなかったフェルメールは、1653年にカタリーナと結婚した後も、1660年頃、義理の母親の家に移り住むまで、両親の元で暮らしていました。メーヘレンは1885年に道路拡張のため壊され、現在は近くの家に記念のプレートが残されています。 |