ヨーロッパの絵画史において特異な存在とされる宗教画家ヒエロニムス・ボスは、オランダ南部のデン・ボス生まれ。出身地を名乗ったボスは画家としての名前で、本名はイェローン・ファン・アエケン。その生涯について、あまり多くのことは知られていません。同じく画家であった祖父と父が入会していた聖母マリアを称える宗教団体の会員となり、カトリック教徒として、工芸家として、そして良識ある市民として、デン・ボッシュの人々に愛されたと言われています。死後、消失した作品も多く、絵画25点と素描画8点が500年以上の歳月を経て現存しています。
ボスは、世界の創造、地上の楽園、地獄の罰、7つの大罪など、多くの聖書にまつわるシーンを描写。類まれな想像力を駆使したボスの絵には、一度見たら忘れられない神秘的でミステリアスな悪魔、怪物、幽霊などが描かれています。シュールレアリスムの大家サルバドール・ダリをはじめ、ボスの独特の画風から影響を受けた後世のアーティストは多いと言われています。現代でもボスのファンは、彼の描く世界のファンタジーとその裏に隠された意味について思いを馳せています。
ヒエロニムス・ボス・アートセンターは、ボスの作品の等身大のレプリカや、15世紀の画家のアトリエの再現、ボスに関する映画の上映などを通じて、画家の実像にせまります。また「放蕩息子」という作品が、ロッテルダムのボイマンス・ファン・ベーニンゲン美術館で見られます。ヒエロニムス・ボス・アートセンター
ボイマンス・ファン・ベーニンゲン美術館 |


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